この記事では「パン屋の仕事内容と適性」についてご紹介します。
パン屋で働いてみたい方は、仕事内容や自分に向いているかどうかなど様々な不安や迷いがあって、やってみようかどうか悩んでいる方も多いと思います。
その悩みを解決するために、2年間、実際にパン屋に勤めていた私の経験を元に記事にしました。
この記事の内容が少しでも見ていただいた方のお役に立てれば幸いです。
①とにかく朝が早くて、労働時間も長い
パン屋の出勤は朝がとても早いです。
お店にもよると思いますが、私が勤めていたところは7時オープンだったので
それに間に合うように仕込んでおいた生地を、焼いていくという感じでした。
そのため出勤時間は3時30分で、身支度などの時間を考えると2時30分には起床していました。
もはや朝というか夜中です。(笑)
オープンのあとは、残りの仕込んだ生地をすべて焼いていきます。
そして大体お昼すぎくらいに全ての生地を焼き終わります。
そこからは翌日の仕込みや掃除をして15時くらいの退勤になります。
夜も早めに寝ないと睡眠時間が確保できないため、21時くらいには就寝していました。
一般的な方々とは違う生活リズムになってしまうので、友達と予定が合わなかったりすることもあり我慢することも多々ありました。
②基本的に同じことの繰り返し
毎日お店に出すパンは決まっています。
季節商品や新メニューが出るタイミング、
気温や水温、その日の生地の発行具合で少しの変化はありますが
毎日同じ時間に出勤して、同じ場所で同じ作業をしていくという
ルーティンになっていきます。
私が勤めていたお店は、仕込み、焼き窯などそれぞれのポジションで役割担当をきめており、
基本的にこのポジションは固定になるので、ローテーションしない限り
毎日同じ作業ということになります。
③「発酵」を中心に全てが決まる
発酵はパン作りで最も重要な要素といっても過言ではないでしょう。
この発酵がしっかりできていないと、パンが膨らまなかったり、生地のパサつきや旨味に直結してきます。
発酵には気温や水温、材料の分量や発酵時間など様々な要素が絡んでくるので、
全てをキッチリ測ったりと細かい作業が多くなってきます。
また発酵には時間がかかるので、このパンを何時に出すには、
何時までに仕込みを終わらせなければいけなかったりと
毎日が時間との格闘でした。
まとめ:パン作りにかける情熱があるか?
パン屋は正直言って、激務と言われる部類の仕事だと思います。
毎日、真っ暗の中出勤し、細かな計量を繰り返し
生地の発酵具合や出来栄えに神経を研ぎ澄ませ、美味しいパンを焼いていく。
決して誰でも出来る仕事ではありません。
それでも「パン作りが大好き」「パンを作っているだけで幸せ」
「日本一美味しいパンを作る」というような情熱があれば
パン屋で働くための素質は十分にあります。
その情熱があることでパンを作るための原動力になり、
苦しいときに壁を乗り越えるための力になります。
なのでパン屋で働こうか迷っている方は、
パン作りにかける情熱が自分にはどのくらいあるか?
を一番に考えてみることが大切だと思います。
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